妊娠初期に激しい不眠症になった私の体験談をお話しします

私が30歳まで不眠症のため、セニランという緊張を和らげる抗不安薬を朝晩飲んでいました。飲み始めたのは学生時代からと長いです。その後、31歳で妊娠し断薬しました。

 
ですが、妊娠初期から激しい不眠症になってしまいました。

 
その後、妊娠6か月から産科医の指導のもと、睡眠導入剤を飲みながら出産しました。

赤ちゃんのために断薬を決意。しかし、現実は甘くありませんでした・・・

今の時代、たくさんの人が精神安定剤を飲んでいると思います。ですが、妊娠中は薬を飲むことができません。このことに不安を抱えるプレママは多いと思います。

 
私も、妊娠前は「赤ちゃんのためなら、きっと断薬できるはずだ!」と意気込んでいました。しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

 
2か月目の早い時期に妊娠が判明しましたが、そのことをかかりつけの精神科医に話すと「もう以後は、薬は飲まないほうがいい」との指示がありました。私はもちろん納得し、服用していたセニランを飲むことはやめました。

 
しかし、「薬を飲まないこと」自体や「飲んでいないことからくる不安」が重なり、さらに激しいつわり、妊娠・出産・育児の不安も一気にやってきて、夜に全く寝つくことができなくなりました。

 

1日に寝られるのは1時間ほど。思いつく限りのことを試しましたが全く眠れません

妊娠初期は赤ちゃんの体の根幹となる、神経や骨、脳、臓器の基礎ができてくる大切な時期です。私は、1日に1時間寝られるか寝られないかの中で、どうにか踏ん張っていました。

 
退職しすでに主婦だったので日中昼寝をする時間はありましたが、昼寝をしようとしても全く寝つけないのです。

 
ヒーリングミュージックやカモミールティー、ホットミルク、半身浴に、日中のウォーキングなど、思いつくことはすべて試しました。それでも本当に全く寝つけず、「カチコチ…」と鳴る時計の音が無情に響くだけでした…。

 
つわりが落ち着き安定期に入った妊娠6か月目、私の睡眠時間はひどいときは3日で合計1時間でした。

 

あまりに辛いので精神科の医師と産婦人科の医師に相談することに

さすがにこんな日々は辛すぎて、精神科には医師と「話をする」ためだけにまだ通っていたので、ある日フラフラしながら「本当に寝られなくて困ってる…妊娠中でも飲める薬ない…?」と相談しました。

 
先生は、「産婦人科のほうで相談したほうがいい。そういう患者さんをたくさん診ているだろうから」とアドバイスをくれました。

 
さっそく私は、妊婦健診とは別に産科に診察の予約の電話をし、看護師さんに不眠の状態を訴えました。学生時代から不眠症であったこと、妊娠により断薬したこと。今では1日に一睡もできない日もあることを話し予約をとりました。

 
私が出産予定だった病院は、大きな総合病院の中にある産婦人科です。予約をとった3日後、外来で診察を受けると、「ここの精神科のドクターとも相談したよ。では、ロゼレムという薬を処方するね。それでも寝られなかったらマイスリーを飲んでね」と、2種類の薬を処方されました。

 
(これで眠れる…!)という安堵感が出る一方、もちろん胎児への影響が心配です。

「赤ちゃんは、大丈夫ですよね…?」

と聞くと、「一応ね」という返事でした。

 

2種類の薬を処方してもらい、ようやくぐっすり眠れるようになりました

ロゼレムという薬は正確には睡眠薬ではなく、「メラトニン」という夜眠るときに脳から分泌されるホルモンのリズムを整える薬だそうです。「睡眠のリズムを徐々に整える薬」なので効果はすぐには出ず、飲まないよりはいいですが、ぐっすり眠ることはなかなかできませんでした。

 
そのため私は、睡眠導入剤のマイスリーも飲むようになりました。マイスリーは効果が「超短時間型」の睡眠導入剤で、作用時間は短いです。私の実感では、飲んでから約45分程度です。効果が短時間なので妊婦にも何とか処方ができるのだそうです。

 
薬剤師さんから薬をもらうとき、「飲んで15分ほどすると、赤ちゃんも少しコトンと寝てしまうかもしれませんが、大丈夫ですからね」と言われました。

 
私は先生や薬剤師さんを信じ、ロゼレムは毎日、マイスリーは1日おきに飲みました。すると寝つきがよくなり、気分も和らぎ、5か月ぶりくらいにぐっすり眠れるようになりました。

 
この2種類の薬によって私の睡眠は改善されました。安定期から妊娠後期には睡眠がしっかりとれたおかげで、日中も活動的に過ごすことができました。

 

無事に元気いっぱいな赤ちゃんを出産。感謝の気持ちでいっぱいです

いよいよ分娩を迎えたとき、胎内にいた赤ちゃんは元気な産声をあげて産まれてきました。このことには感謝の気持ちでいっぱいです。薬による先天的な病気、障害もなく、元気そのもので心底ホッとしました。

 
そして、そんな子供も現在4歳までに成長しましたが、その元気は日に日に増しています。言葉もよく発し、活発で健やかに毎日を過ごしています。

 
もちろん妊娠生活は、「薬を飲まない」に越したことはありません。赤ちゃんのためにはそれがベストです。

 
でも、私のようにあれほど激しい不眠を抱えてしまった場合、無理をして妊婦生活を続けるよりは、思い切って精神科や産婦人科の先生に相談してよかったと思います。

 
「薬を飲むことも、1つの選択肢だった」と、今では自分には言い聞かせる日々です。

 
みゆき